このお茶は、静岡県藤枝市の空気の澄み渡る中山間地の茶園から届きます。良質な茶葉が育つ好条件の茶園ですが、山間地の斜面はひと面積が小さな茶畑で、平地の茶畑に比べ、作業は手作業による仕事を多くしています。日本茶は、「やぶきた」という品種が多くつくられていますが、この茶園では、「やぶきた」以外の品種を多数育て、少量生産している茶園です。 ※茶畑を紹介したブログはこちらです。
「べにふうき」は商品名でもありますが、お茶の品種名でもあります。当店では「べにふうき」の“緑茶”も販売していますが、この品種はもともと紅茶・半発酵茶用として開発されました。香りが高く渋みが強いという特長があります。“メチル化カテキン”を多く含む<べにふうき>は、独立行政法人 農業技術研究機構野菜茶業研究所の山本万里氏のグループが、このカテキンが、“アレルギー症状を緩和する”ことを明らかにしたことで、花粉症対策におすすめのお茶として特別な注目が集まっていますが、紅茶にすると“メチル化カテキン”はほとんど消滅するといわれています。その効能はさておき、紅茶用の品種のもつ渋味と、“萎凋(いちょう)”と“釜炒り製法”によって引き出される果実のような甘味とのバランス、爽やかな余韻をお楽しみ下さい。【淹れ方】熱湯でも、水出しでも蜜のような甘さが楽しめます。1煎目を熱湯で堪能した後、2煎目を冷茶で楽しむのもおすすめです。ストレートでお楽しみいただけます。★茶葉の量は、急須の底がやや隠れる程度で、一度お試し下さい。茶葉が開くほどに味わいが出てきますので、湯の温度と待ち時間を工夫しながら、このお茶の、軽く爽やかな味わいをお楽しみ下さい。現在は息子の勉さんが跡を継いでいます。【父・小柳三義さんのコメント】紅茶用品種に特にメチルカテキンを多く含んでいるのは、種種の調査研究をしていく過程で、その道筋が明らかになりつつあるが、成分が飛びぬけて“べにふじ”、“べにふうき”に大量に含まれていて、他の品種には量が少ないために“べにふうき”一本に絞り調査研究を継続しておられる由である。この品種は紅茶用の品種なので、蒸し製の緑茶にした場合、渋みを感じるので、これを少しでも飲みやすくするには、萎凋し釜炒り茶にするのがよいと思われるが、萎凋することで成分的には緑茶に劣るという。しかし個人的には、釜炒り茶ののど越しのよい茶の方が好まれるのではないかと思う。産地 静岡県藤枝市
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